きょうのナナバン

俺アーカイブズ

過ぎた夏(1)

この夏はけっこう遊んだ。

それまでの数年間に亘って猛威を振るっていたものが沈静したから、とはひとつも思ってはいないのだけど、前提を見直したうえで日常生活を構築し直すタイミングなのだろうという気がして、遊んだ。(なんだかこの話題は“個人のスタンス”が無言のうちに強く求められている感じがして、あまりインターネット上で話題にしたくないのだけど)

あとは何よりも、僕自身の調子が良かったというのが大きい。心身ともに、軽やかな気分だった。久しぶりに夏を見かけた気分だった。痩せつつあったし。

しかし遊んだといっても、旅行やテーマパークやスポーツや、あるいは友人と何かをするといった種類のものではなく、極めて個人的なものだった。

具体的に言うと、いろいろな飲食店に“飲みに”行った。おじさんにとって最高のアクティビティとは飲酒なのである。たぶん。

この夏の話を文章にして残すことは、そういえば元気になれた分岐点となる年だったのだなと、きっと僕にとっては命綱みたいに強固に、灯台みたいに遠くから、ひとつの句点を打つような明瞭さで、自分が戻るべき場所を示してくれる気がしたのだった。

ところがいまは10月22日であり、もしこれが夏休みの宿題だとしたら、ずいぶん長いあいだ未提出の状態ということになる。先生はずっと待っているのだろうか、もうすっかり諦めているのだろうか。まあとにかく、幸いなことに僕はそういった宿題の提出を求められる年齢でも立場でもなくなった。

そんなわけで、過ぎた夏の話をこれからしばらく(なるべく短いスパンで)書いていこうと思う。