きょうのナナバン

140字以上のあれやこれ。

伝えたかったこと

《家族が皆出掛けてしまった。妹は仕事へ行った。両親は母の兄夫妻とフレンチを食べに行った。母の誕生日だからと今日も実家にいることにしたのだったが、何も言っていなかったから先約があった。ならばせめて僕が夕飯を作ることにしようと言ったはいいが、フレンチの後に何を出せばいいのかわからない。》

と昼前にツイートをしてから、結局一時間くらい考えていた。ずいぶん暇な僕である。

ご馳走を食べてくる両親にはあっさりしたものがいいような気もするし、仕事終わりの妹にはガッツリしたものがいいような気もする。なおかつお祝いらしい華やかさもほしい。

頭のなかではアレコレ考えるのだけど、凝った料理はふだんからまったく作らないし、この頃はダイエットを理由に品数も作らなくなっていたから、料理をする体力が衰えていた(人間には料理するための筋肉があると勝手に思っている。これは使うほど逞しくなるし、使わなければ衰える)。まあせいぜい4品がいいところだなと思った。

冷蔵庫を見ると、河童を養っているのかというくらいに胡瓜があった。

ラタトゥイユ、鶏ハムとパクチーソース、ひじきのサラダ、胡瓜とイカと玉子の炒めものを作った。彩りは素晴らしく良かった。しかし全体に塩辛い味付けになった。どれもひとつまみ多い感じだ。

自分で作って食べるぶんには素材の味を信用しすぎだろうというほどの薄味を好むのだけど、めでたい席で人に振る舞う以上は、輪郭の明瞭な、バチっとした味に決めたくなって欲をかいた。カッコをつけて塩加減をややイキった。あるいはビビったのかもしれない。いや、こう言うべきだろう。カッコつけとはビビった結果だ。

しかしまあ、火を通した胡瓜のおいしさを伝えられたので、良しとした。